これでいいのか!!日本の政治・・・参議院選を終えて

 参議院選挙は、大方の予想通り与党の勝利に終った。18歳から投票できるようになった初の選挙ということで注目されたが、全体的には盛り上がりに欠ける選挙戦だったように思う。

 その原因は何か。もちろん政治的なことへの無関心、そして根強い政治不信が大きいが、共産党を除く野党のだらしなさも大きな原因だったと思う。

 安保関連法案成立反対で、最近ではないほどの盛り上がりを見せた市民運動の勢いをほとんど生かせず、無党派層を振り向かせるような争点を浮き彫りにもできない。ほとんどなすすべもなく敗れたという感じだ。

 政権を担っている自民党公明党が与党だからこそ得られる得票に、組織票などの固定票を積み上げて勝ったに過ぎない。野党第一党民進党は「まず3分の2をとらせない」という最低目標さえ達成できなかった。というか、その目標を立てた時点で負けは決まっていたのかもしれない。共産党議席数を増やしたのは、一貫してぶれない党是、一貫して与党と戦ってきた歴史、その姿勢が評価されたものと思う。前時代的だと思わせるも、一貫して変わらない党名がその象徴である。

 投票率も予想通り50パーセントを少し越えただけの史上3,4番目の低さで、70年ぶりに選挙権年齢を引き下げて、大学構内に投票所を設けたり、マスコミでもいろいろな企画を組んで注目された改正選挙法成立後の最初の選挙としては、さびしい限りである。

 阿部首相もこの選挙戦を自力で勝てたとは心底思っていないだろうと思うが、とにかく結果だけを見れば勝利だし、アベノミクスは承認され、安保関連法は実践的な場面が来たら適用しても大丈夫だと言うでしょう。そして、選挙戦中は勝つためにあえて触れなかった憲法改正に着手していくのでしょう。

 

 果たしてこれでいいのだでしょうか。日本の国の政治がどんどん衰退してきているような気がするのは私だけでしょうか。私自身は憲法改正論者で、根っからの保守的人間ですが、何か怖いものを感じます。